百光 Hyakkou(2013)

百光 Hyakkou

HDV, 72min, 2013

『百光』は、東京都市部の住宅事情で生活する人間が見た、風景についてのドキュメンタリー映画である。
この映画で私は、自身が住む部屋を約一年に亘り動画で記録し、『布団』、『台所』、『客人』、『窓』、の四つの章に分類した。『布団』では私と同居人である恋人との関係性を、『台所』では私の生活を取り巻く持ち物を、『客人』では友人との会話を通して私たちが置かれた経済的社会的な状況を、『窓』では部屋の窓から見える風景の時間的な変化を、描写している。各章はそれぞれ異なる叙述を用いて進行する。
四枚の異なる写真を頼りに一つの経験を想像し、生成していく様に、これら四つの章を鑑賞する。すると日常の繰り返しや、移り変わる季節など、この部屋にまつわる様々な位相が折り重なっていく。この場所を知らない私以外のあらゆる人たちは、この経験を通して初めて、この一つの風景が生成される過程に立ち会うことになる。

 

hyakkostill5

 

『布団』 [Bed]22百光

『台所』 [Kitchen]24百光

『客人』 [Guest]25百光

『窓』 [Window]26百光